POSTLOCK(1)                                           POSTLOCK(1)


名前
       postlock - メールフォルダのロックとコマンド実行

書式
       postlock [-c config_dir] [-v] file command...

解説
       postlock コマンドは排他的アクセスのために file をロックし、
       command を実行します。ロックの方法は Postfix UNIX 形式ローカル配
       送エージェントと互換です。

       オプション:

       -c config_dir
              指定された設定ディレクトリの main.cf から設定情報を
              読みます。

       -v     デバッグ目的で冗長モードを使用します。複数の
              -v オプションを指定すると、冗長度が増します。

       引数:

       file   メールボックスファイル。ユーザが read/write パーミ
              ションを持つべきです。

       command...
              file が排他的アクセスのためにロックされている間に
              実行するコマンド。このコマンドは直接実行されます。つまり
              シェルコマンドの解釈を受けません。

診断
       postlock が要求した操作を実行できなかった場合に返り値は
       255 (システムによって: -1) になります。それ以外は、終了状態は
       コマンドの終了状態です。

バグ
       リモートのファイルシステムでは、ロック獲得機構は必ずしもア
       クセスの衝突を避けられません。他のマシンのプロセスによるフ
       ァイルアクセスは避けてください。

環境変数
       MAIL_CONFIG
              Postfix 設定ファイルのディレクトリ。

       MAIL_VERBOSE
              冗長ログモードを使用する。

設定パラメータ
       以下の main.cf パラメータは特にこのプログラムに関連があります。
       文法の詳細やデフォルト値は main.cf ファイルを参照して下さい。




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ロックの制御
       deliver_lock_attempts
              排他的ロックを獲得しようとする数の制限。

       deliver_lock_delay
              排他的ロックを獲得しようとする連続した試行の間の秒
              単位の時間。
              
       stale_lock_time
              古いロックが取り除かれるまでの制限時間。

リソース制御
       fork_attempts
              ギブアップするまでにプロセスを fork() しようとする
              数。

       fork_delay
              連続した fork() 試行の間の秒単位の遅延。

ライセンス
       安全なメーラライセンス(The Secure Mailer license)はこのソフト
       ウェアと一緒に配布されなければいけません。

作者
       Wietse Venema
       IBM T.J. Watson Research
       P.O. Box 704
       Yorktown Heights, NY 10598, USA



























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